2013年2月27日水曜日

ネルソン輪読会:インフルエンザ(2013/3/15)ネルソン

インフルエンザ

・細菌感染合併を示唆する所見
⇒再発熱、発熱遷延(普通72時間で改善傾向)、状態悪化。
(上記あれば細菌感染を疑って、採血、培養を取って抗菌薬投与はありかも。)

・予防接種
6カ月以上は勧める。6カ月未満の児と接する人も勧める。
12歳未満勧める。
弱毒経鼻ワクチンがあるみたい。2歳未満や喘息のある2-4歳は勧められない。9割に効果あり。

2013年2月15日金曜日

<WEB>エピペン処方医の登録


食物アレルギーのアナフィラキシーは、誤食によりどんなタイミングで起こってしまうのかわかりません。アナフィラキシーの治療の中心はアドレナリンの注射です。アドレナリンの自己注射(エピペン)を持っておくと、どんな時にも使うことが出来ます。

よく、「命を救うためにはエピペンを打たなければ」という風に誤解されている方がおられるのですが、エピペン使用には明確なEBMはなく、アナフィラキシーでなくなった人では、エピペンを適正に使っている人が少なかったというデータから使用が推奨されています。ということは、適正に使ってもなくなる人がいたのも事実なので、生死を分ける薬的には表現はちょっと大袈裟だと思います。

ただ、私は症状出現時のアドレナリン投与には積極的なので、”まよったら使う”という感じで指導をしています。


このエピペンは講習会を受けなければ処方できる登録医になることができません。
この度、講習会をWEB上でも受講できるようになったので、この機会にWEB講習会を受講し、処方医の資格を入手しておきましょう(無期限です)。処方医になったら、積極的に処方をしていきましょう。





2013年2月8日金曜日

原発性免疫不全症を疑う10の徴候

リンク:原発性免疫不全症を疑う10の徴候

免疫不全症は見つけるのが非常の難しい病気です。
違う視点から患者さんをみてみるいいきっかけになるので、リンク先のページをチェックしておくことをお薦めします。

ただ、


 2011 May;127(5):810-6. doi: 10.1542/peds.2010-3680. Epub 2011 Apr 11.

Clinical features that identify children with primary immunodeficiency diseases.


では、イギリスでの免疫不全症と診断された症例を検討することで、「体重増加不良」「免疫不全の家族歴」「経静脈的抗生物質投与が必要」という3つのポイントが有用とのべています。

2013年2月6日水曜日

ネルソン輪読会:尿路感染症(2013/2/6)

勉強になったところを上げておきます。

・無症候性細菌尿は無治療で良いが、妊婦の場合は症候性になるので治療が必要。
・無症候性細菌尿は詳しい問診により夜尿や会陰部不快感があることもあり。
・尿路感染症のリスクファクターに男児で割礼を受けてない児とあり。
・膀胱炎は症状が重度であればST合剤で治療。
・再発性UTIの予防内服はVURのGradeⅢ以上では有効。
・クランベリージュースが尿上皮細胞への細菌の付着を防ぐため予防に有用。
・画像検査については2007年報告のNICEガイドラインがあるがエビデンスに基づいておらず有用性については疑わしい。
・AAPが2011年に2カ月~2歳の有熱性UTIの管理についてのガイドラインを改訂。
⇒初回UTIではルーチンにはVCG行わない。エコーで異常があれば行う。
⇒UTI経験のある小児は、今後発熱があれば48時間以内に評価を受けるべき。

2013年2月2日土曜日

<ワークショップ>第4回 小児免疫アレルギー実践セミナー愛知

「第4回 小児免疫アレルギー実践セミナー愛知」というワークショップが行われます。
アレルギーの対応、検査について、実際どのようなことが行われているのかを講義、体験するという企画です。

対象:アレルギーに興味のある学生、初期研修医、後期研修医、医師

内容を見て頂くとわかると思うのですが、小児免疫アレルギーとなっていますが、年々小児科色が薄まっていて、今年度は成人を含めたアレルギー科向けの内容になっていす。
1日がかりで大変ですが、得るものも多い企画だと思います。

私も午後の少人数のセッションで治すアレルギー治療「免疫療法」についての世界的な流れと現場診療での実践方法をお話します。(犬尾)