2012年12月27日木曜日

【書籍紹介】Pediatric History and Physical Examination

 
小児科診療でも問診、診察、鑑別診断についてシンプルにまとまっているポケットブックです。 よくまとまっていると思います。
Tarascon Pediatric Outpatient Pocketbookがよりコンパクトで、よくまとまっているのですが、私は慣れているせいか、こちらの方が読みやすいと思って今でもよく使っています。

ちなみに、私の初期研修医の時には、これを毎日覚えるのが仕事でした。

2012年12月19日水曜日

エルシニア感染症読みました。

Yersinia enterocolitica
小児での多くの感染は7歳未満でその大部分は1歳未満。
低温(1-4℃)でも育つ。
37℃で生えないため、検査室に言わなきゃだめ。
虫垂炎に似た腸管リンパ節炎は、年長児や思春期にみられる。
回腸粘膜潰瘍を引き起こす。
反応性関節炎、結節性紅斑を引き起こす。
胃腸炎の患者には、抗菌薬は不要。敗血症などの治療はTMP-SMX。

2012年12月17日月曜日


免疫不全患者の発熱へのアプローチ

今回は東京に感染症のお勉強しにいきました。そこで大事なことをいくつか紹介します。

   まずどんな免疫不全のタイプなのかを把握(5つに分類
   起因菌を同定にこだわる(毒性の強い薬を使う根拠になる)
   感染臓器
   重症度
免疫不全でも不全じゃなくても大事なことはいつも上の4つだけど
特に免疫不全を診る上での大事なことは
    画像診断が大事(相手は奥底に潜んでいる。)
    治療が長期化すること
    副作用が多い
    重症化しやすいこと      
です。

血清診断で診断できればいいけれど、そんなに甘くはないようです。
βDグルカン、アスペルギルス抗原、CMV antigenemia
真菌、CMVは本体が体の奥底に潜んでいる、捕まえるには生検、気管支鏡・・・

症例呈示がたくさんありましたが、考えさせられる症例は、

脳性麻痺・精神発達遅延、てんかんをもつ7歳女児。入院2日前より喀痰の増加あり、注入中に逆流の症状あり。入院当日から37.8℃の発熱。

よくある風景ですね。さて、どのようにマネージメントしますか?
この症例については森と議論しましょう。

今回はここまで。




2012年12月13日木曜日

ネルソン輪読会:嘔吐、消化管出血(2012/12/12)

周期性嘔吐症について
・予防薬として、シプロヘプタジン(ペリアクチン)、プロプラノロール、アミトリプチリン、フェノバルビタール。

鑑別診断が表でcommonとrareに分かれて記載されているので、有用です。

2012年12月5日水曜日

ネルソン輪読会:ロタウイルス(2012/12/5)

勉強になったことを書いておきます。

・新生児(移行抗体や授乳による)や成人でのロタウイルス感染は一般的に無症候性。
⇒生後3-24ヶ月で重症になる。

・嘔吐や発熱は2日で治まるが、下痢は5-7日間続く。

・中等症以下の脱水の場合は経口補液がうまくいくことが多い。

・経口補液は5ml/min。下痢による喪失を補っていく。

・経口補液がうまくいったら形態を変えない食事を。
⇒この方が治りが早い。
⇒希釈したミルクなどは治癒時間が長くなる。