免疫不全患者の発熱へのアプローチ
今回は東京に感染症のお勉強しにいきました。そこで大事なことをいくつか紹介します。
①
まずどんな免疫不全のタイプなのかを把握(5つに分類)
②
起因菌を同定にこだわる(毒性の強い薬を使う根拠になる)
③
感染臓器
④
重症度
免疫不全でも不全じゃなくても大事なことはいつも上の4つだけど
特に免疫不全を診る上での大事なことは
①
画像診断が大事(相手は奥底に潜んでいる。)
②
治療が長期化すること
③
副作用が多い
④
重症化しやすいこと
です。
血清診断で診断できればいいけれど、そんなに甘くはないようです。
βDグルカン、アスペルギルス抗原、CMV antigenemia
真菌、CMVは本体が体の奥底に潜んでいる、捕まえるには生検、気管支鏡・・・
症例呈示がたくさんありましたが、考えさせられる症例は、
脳性麻痺・精神発達遅延、てんかんをもつ7歳女児。入院2日前より喀痰の増加あり、注入中に逆流の症状あり。入院当日から37.8℃の発熱。
よくある風景ですね。さて、どのようにマネージメントしますか?
この症例については森と議論しましょう。
今回はここまで。